rk_southsideの日記

絶叫Z世代

登山

登山の魅力とは。

私は7年前に石鎚山に初めて登った。

それからコソコソとたまに山に登り続けて今年石鎚山脈の全てのピークを踏んだ。

登山好きからすれば、別に自慢するほどのことでも無いが、1つの目標だったのでしばらく自慢する。

 

山に登る話をすれば、高確率で問われる難題だ。

登山を頭のおかしいどM な連中の趣味だと思っている人が多いのだろうがそれは違う。

私に言わせればマラソンや筋トレなんかの方がずっとドМでド変態だ。

 

登山は決して自分を痛めつけるところに魅力があるのではない。

私はいつも``お酒のような物"だと伝えるようにしている。

それもワインやウイスキーのような知識が伴うことでより味わいが深くなるお酒だ。

自分で考えて登山の工程を練るところは、そのお酒を造るような立場でもあるのかもしれない。

子供の頃は美味しくなさそうなお酒も、気のおけない仲間と飲むと美味しく感じ始めたりするものである。

かっこつけているわけではない。しかしちょっとかっこつけてはいるが、本当にそう思うのだ。

「そこに山があるから」とかジョージ・マロニーちゃんの真似をしてみたり。山頂の景色を見るため。山頂での食事が美味しいから。そんなわけがない。

個人的にはたったそれだけの理由であの過酷な山行に耐えられるはずはないと思う。

 

私のホームである石鎚山はロープウェイを使用しても往復6時間。

山頂の景色のために6時間重い荷物を背負い歩き続けられるはずがないのだ。

 

それでも山好きはなにかに取りつかれたように山に登る。

毎週山に登る人。同じ山に何百回も上る人。新たなルートを開拓する人。前人未到の挑戦をする人。

そこには一つだけの理由ではなく、自然に馴染み道具を駆使し攻略する楽しみ。季節の香りや生き物の営みを見る楽しみ、美しい色の水の音や小鳥のさえずり、葉の揺れる音、目が覚めるように澄んだ空気、野ウサギのうんち。

 

お酒と同じく、全て味わったことのある人にしか分からないのだ。

お酒のように嗜み過ぎるとアル中になることもある。

山中毒になった彼等は、治療を受けようとしない。そうして最後に辿り着くところが8000m級の山への挑戦なのだろう。