rk_southsideの日記

絶叫ぎりぎりZ世代

私の釣り歴

誰も興味がないことは知っている。

 

それでも釣り人たるもの自分のルーツを忘れてはならないものだ。

新しい釣り人と出会った時と女の子と知り合った時、釣り人は必ず自分のルーツを知って欲しいものである。

Rootとは日本語で根だが下ネタではないことは私のブログを読んでくれるような紳士淑女の皆様には簡単に区別がつくはずだ。

 

本ブログでは釣りをテーマにすることが多くなると思うのでとりあえず書いとこうと思った。

本題に入る。

私の釣りの始まりはだいたい3、4歳ごろだと思う。かなりあいまいではあるがおそらく間違いない。

人生で初めて釣りに行った時のことなどは覚えていないが、どこかの堤防で太刀魚狙いの父の隣でサビキという海釣り初心者が最初にやる釣りをしていた記憶がある。

 

サビキというとアジなどが釣れるイメージではあるが、そんな嬉しい魚は釣れず5㎝程の小さな小さなイワシだった。

それでもかなり楽しかったらしく今となっても覚えている。

それからすぐに両親は離婚し母と暮らすようになった。

 

母が仕事の間は祖父母の家で過ごしていた。

祖母は当時にしては珍しい1人でも釣りに行く女性で活動的だった。

祖母の家の前には川があり私と兄はよく祖母に連れられてコイ釣りを教えられた。

今となっては興味が沸かないコイだがその時は楽しみで仕方なかった。

 

釣り方は吸い込み仕掛け。祖母は爆弾仕掛けと呼んでいた。9人兄弟の末っ子なので戦争の爆弾の恐ろしさは知らないらしい。

ちなみに使用する餌は死ぬほどくさい。手についた匂いが1週間は取れない。

仕掛けを川に投げ入れてのんびりと他愛のない会話をしながらひたすら待つ釣りだった。昼頃には祖母が握ったおにぎりを食べたりした。コイの餌の匂いがした。

 

初めてコイを釣った時のことは何となく覚えている。

今まで海の小物しか釣ったことがない自分にとって川の流れの中で育った野コイは強烈な引きでお母さんに買ってもらったわんぱくセットが折れるのではないかとひやひやした。

 

陸に引き上げるとコイがこちらを睨んでいるのが印象的で髭の生えた偉そうな顔つきと当時の自分よりもグラマラスな唇がキモかった。

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釣ったコイは祖母の家にある池に放流した。

その池は畳二畳ほどなのだが、これまでに祖母が釣ったコイが入れられていて池の体積に対して1.2倍ほどの山盛りのコイがいた。何匹かは体が水面から出ている状況である。

 

小学校に入るまでは祖母とコイ釣りばかりしていたが、小学生で友達ができると子供だけで釣りに行くことができるようになった。

主にオイカワ、カワムツを狙った。

この魚は体調は大きくても20㎝程度の魚で、誰でも釣ることができるし川ならどこでもいる。

ポケモンで言うならコラッタ的な存在だ。

糸の先に針をつけて小麦粉を練った餌をつけるだけだ。

それでも意外と奥が深く、餌の付け方や棚の取り方、合わせのタイミングなど考える必要のある要素がいくつもあった。

青っぱな垂らしながらも頭はフル回転していた。

 

小学校中学年くらいになった時、兄に連れられ兄の友達とブラックバスを釣りに行った。

母に買ってもらった100均のルアーとわんぱくセットの竿とリールでは釣れなかった。

両親は離婚したが父には年に2,3回会うことがあった。ブラックバスを釣ったことのない父からブラックバスの釣り方をなんとなく説明された。9割忘れたが道具は少しだけグレードアップした。わんぱくセットから一応バス専用のロッド(竿)になった。

 

意気込んでブラックバスを狙いに行くがやはり釣れない。

しばらくは釣れなかったのだがある日突然釣れた。
あまりにも突然釣れたために記憶がほとんどない。

それからブラックバスの底無しの奥深さに頭からどっぷりとつかっていく。正に没頭。犬神家だ

 

小学校中学年から高校を卒業するまで暇さえあればブラックバスを釣っていた。

お年玉や小遣いなんてもちろん全額ベットだ。

地元の人には毎日釣り竿担いで自転車漕いでるやばいやつとしてちょっと有名になった。

 

そんな釣りキチでも専門学校に入り田舎を離れると二年ほど釣りから離れた。シティボーイに憧れたのだ。

しかし田舎で育ったずんぐり体型の自分には結局似合わないと気が付く。スタイリッシュでないのだ。サラブレッドと道産子のようである。

 

それから社会人になりまたブラックバスを追い求めた。海釣りで育った連中には、食えない魚なんか面白くないだろと言われながら。

 

ブラックバスと海の釣りでは根本的に違う魅力があるのだ。

海釣りは楽しい。それは間違いない。一匹を捕れる確率は高いし持ち帰れば家族が喜ぶのだ。引きも強いものが多い。

一方、ブラックバスは仮説と検証から結果を導くのだ。実験に近い。ブラックバスのフィールドは主に池や湖だ。そこには必ずブラックバスは毎日いる。だから今日は居なかったという言い訳が通用しないのだ。つまり釣れなかった=自分の技術の不足以外の理由がないのだ。だから釣り人は様々な工夫や仮説と検証を繰り返す。その結果が釣果として現れる。

これが私の思うブラックバスの最大の魅力だと言える。

 

社会人3年目の夏中学生ころからあこがれたフライフィッシングを覚える。

四国で唯一のフライショップが本当に偶然、自分の家の徒歩圏内だったのだ。

周りにフライフィッシングをする人がいなかったが、そのショップで全て教えてもらった。ネットでどれだけ調べようとも同じフィールドでの情報では質が桁違いだった。

その年では渓流魚を釣ることはできなかった。難しすぎた。

さらにショップでの情報収集などして翌年念願のアマゴを釣り上げた。

昔図鑑で見て一目ぼれした美しい魚体。エメラルドブルーの渓流の中に棲む渓流魚は警戒心がとても強く、目にも止まらぬ速さで足元を泳ぐので水の中にいる間は具志堅用高でもその美しい魚体を見ることはできない。

 

その同年SUPフィッシングで人生初のマダイとブリをなんとなく釣り上げた。

supフィッシングは歴史が浅く釣り方が誰しも暗中模索状態だ。

ここでバス釣りの経験を活かしてそのフィールド専用のタックルと自作ルアーをしこたまこしらえた。セオリーフル無視の装備に、YouTubeで学んだだけのボートで釣りをするジギンガーからは笑われたが、釣果はしっかりといい結果として現れた。

現在はSUPフィッシングの楽しさに取りつかれていて海での釣りがメインとなった。

 

やはり海の魚は美味い。魚をあげると人が喜んでくれるのはとても幸せな気持ちになる。

猫にお魚をあげる時と同じ気持ちだ。

 

たいていの人はいつか釣りたい魚は、と聞かれるとカジキマグロなど80㎏級にもなる大型の魚を答えるだろう。

しかし、四国にも遡上してくるサツキマス

高知ではアカメ。釣りキチ三平を見てからずっと憧れている釧路湿原のイトウ。

アカメとイトウを釣り上げた後はビワコオオナマズを釣り上げないわけにはいかないだろう。日本三大怪魚と呼ばれる彼らもまた私の永遠の憧れである。

出来れば彼らをルアーで釣りあげたい。

川釣りで育った私にとっては大きくても2.30㎏級にしかならないが、川の魚にどこか情緒的なロマンを感じてしまう。

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